日本にはない、アメリカで人気の赤ちゃん主導の離乳食の進めかた

長男の離乳食を始めたのは2018年の秋頃。当時、Mommy and Meのクラス(親子参加のクラス)に参加していて、離乳食をどうするかをディスカッションしたことがありました。

Baby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)という離乳食の進めかた

離乳食といえば、なんでもペースト状にして食べさせるものかと思っていたのだけれど、当時クラスで初めて知ったのが、”baby-led weaning”(ベビーレッドウィーニング)という離乳食の方法でした。

“led”というのは”lead”の過去形で、”weaning”は離乳を意味する言葉。なので、baby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)で、”赤ちゃんが導く離乳”という感じ。

BabyCenterの動画を見てもらうとわかる通り、赤ちゃんがブロッコリーを手掴みしてモグモグモグ…。お次はきゅうりをモグモグモグ。あ、あたらしい(汗)。ピューレをあげる離乳食に比べるとけっこう豪快なのです。

赤ちゃんが自分で選んで手掴みで食べる

選択肢を与えることの大切さについて書かれたSolid Startsのブログから

子育てサイト「Parents.com」では、Baby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)はこんな風に説明されています。

A method for introducing solid foods that doesn’t involve purees or spoon feeding. Instead, your baby feeds herself soft foods that you place in front of her.

ピューレやスプーンで食べさせることをしない固形食を始める方法。代わりに、赤ちゃんが目の前にある柔らかい食べ物を自分でつかんで食べる。

赤ちゃんと食をテーマにした「Solid Starts」というサイトには、こんな補足説明も。

Growing in popularity, baby-led weaning is particularly popular with parents who want to avoid raising picky eaters, as well as parents who subscribe to Montessori-type philosophies of child-rearing where children are encouraged to be self-sufficient. (SolidStarts.com)

人気を集めつつあるbaby-led weaningは、特に好き嫌いがない子どもになってほしいと願う親、また”自分のことを自分でできる”モンテッソーリ教育系の子育てに関心がある親にも支持されている。

親がつくって口に運んでくれた食べ方は、ある意味、一方的で受動的。Baby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)では、蒸した野菜やフルーツなどを与えて、複数ある中から自分で選ばせる。

食材のありのままの形を目で見て、手で触って、さらに口に入れて食感などを味合わう。食べる行為を、赤ちゃんにとっての学びの機会に変えてくれる離乳食の進め方とも言えます。

食べ物を喉につまらせるリスクは?

月齢ごとのビーツの適切な大きさとカット(Solid Starts)

周りにはBaby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)を選んだママ友さんが多かったし、わたしも興味はあったものの、すでに日本の離乳食の本を買ってしまっていたし、まずは王道でやってみようと思い、長男のときはお粥やピューレなどからあげる方法を選びました。

もうひとつBaby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)にしなかった理由が、赤ちゃんが食べ物にむせたり、オエッとなるのが怖かったから。オエっというリアクションは、むしろ食べ物が奥まで入って喉につまることを防止するための行為らしいのだけれど、とはいえ見ていて怖くて…。

でも、Solid Startsによると「自分でフィンガーフードを食べた赤ちゃん」と「スプーンで食べさせられた赤ちゃん」を比較したところ、オエっとなるリスクに違いは見られなかった(”BLISS study”と呼ばれる臨床実験に基づく)そうです。

むしろ、自分で食べることを学んでいった赤ちゃんは、早い段階からさまざまなテクスチャーに触れることで食べるスキルが磨かれ、大きくなってからも喉につまらせやすい食べ物などにつまづく可能性が低いことがわかっているんだとか。

Baby-led weaningはいつから始められる?

一般的に、離乳食を始めるのは6ヶ月と言われているけれど、baby-led weaningも赤ちゃんが6ヶ月頃に始められるとあります。

準備ができているかどうかのチェックポイントは以下の4つ。
・首が座っていて一人で座ることができる
・モノに手を伸ばして口にいれる動作を見せる
・人が食べている様子を見て食べ物に興味を示す(で、手を伸ばす)
・口をもぐもぐさせるようなしぐさを見せる

ハイチェアに座れるようになっていて、食べ物や食べることへの関心があれば準備はOK!とのこと。

ママ友さんたちがBaby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)を選んだ理由として挙げていたのが、調理の手間が最小限で済むこと。たしかにピューレをつくる手間に比べたら楽チンだし、離乳食をつくるための道具なんかを用意する手間も少ないかもしれない。

ただ、赤ちゃんが食材で好き放題にするわけなので、後片付けは断然Baby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)のほうが大変だと思うのでプラマイゼロ?!かな(笑)。

次男くんはBaby-led weaningにしてみようかな

今回何度か参照しているSolid Startsというサイトは、もともとインスタグラムで知ったサイト。創業者の女性が、3人のお子さんをbaby-led weaning(ベビーレッドウィーニング)で育てている様子を紹介していてすごく参考になるのです。

無料コンテンツもあるけれど、「Top 10 First Solid Foods for Babies」など4.99ドル前後の有料コンテンツも。また、今後公開されるコンテンツを含む全コンテンツがすべて読める39.99ドルの買い切りプランもあります。

ということで、次男くんはbaby-led weaningに挑戦してみようかななんて思い始めてます。あと2ヶ月間で決めなければ。


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