以前に、神奈川県の女性推進活動のウェブサイトが全員スーツを着たおじさまたちというおかしさが話題になった。2016年1月って、もう2年前の話なのね。その違和感がインパクト大だったから、最近のニュースのような気がしてしまうけど。
でも、じゃあこのポスターが女性ばかりならいいのかというと、やっぱりそれも違うんだよね。
Forbesの記事で、とある銀行の女性役員の話が紹介されてた。社内で女性の活動団体を立ち上げようとしている彼女は、そのグループに男性の参加を許可するべきかを悩んでいたそう。メリット・デメリットの両方がある、と。
そもそも、なぜこの活動を立ち上げようと思ったのかを考えると、その最終的な目的は、社内文化と人材管理において長期的な変化を促したいというものだった。他の大手企業と同様、地位が高ければ高いほど女性の姿がまばらになっていくのが現状だから。
この女性役員に対して、記事の筆者(女性のリーダーシップを育てる「GrowthFuel」の代表)が投げかけた質問が、これ。
無意識のバイアスやアクションがいかに女性の自信を奪い、キャリアの妨げになっているか。このことについて理解を深めなければいけない張本人たちを除外することにメリットはあるのか!?
答えは、NO。女性推進を目指す活動やグループだからといって男性を除外することは、メリットよりダメージのほうが大きいと。なぜなら、男性もまた、性別をもとに違う扱いを受けているという風に感じてしまうから。
記事には、”Manbassador”(ManとEmbassadorを合わせた造語)という表現が登場してる。一言でいうと、その言葉と行動でもって女性を応援する、女性の味方をする男性たちのこと。Xeroxなどの企業には、マンバサダーと公言して活動している男性社員がすでにいるんだとか。
最近の東京医大の犯罪レベルの事件なんかをみると、社会における女性差別がどれだけ悪質で根深いものかを思い知らされる。上記のQuoteには”無意識”のバイアスやアクションとあるけれど、東京医大とか完全に確信犯だからね。
そんな巨悪に立ち向かうためには、やっぱり女性だけじゃなく男性の力が必要。一度腐った野菜はもとに戻せないけれど、若い世代には汚染されず、女性と手を取り合って自分の子どもたちの世代が生きやすい世界をつくっていってほしいな。