*以下は、ポッドキャスト「HEARMAMA」のVol.52の内容を文字起こしした内容です。テキストで読みやすいように一部変更を加えています。
*録音後記は文字起こししていません。
こんにちは。皆さん、お元気ですか。東京はもう寒い日もあるみたいだけれど、この前2日間だけラスベガスもすごく寒くて驚愕しました。ダウンジャケットが必要なレベル。
最高気温は11度とかで、風がすごく強くて余計に寒く感じられて。なのに、その前後は25度とかだから調子が狂う。前に断捨離のエピソードで話した、長年連れ添ってる羽毛布団さんにお世話になりました。
さてさて、前回の録音後期で話したように、次男くんの日本のパスポートを取得するためにサンフランシスコに日帰りで行ってきました。コロナだし、また件数が増えてるしとかって色々考えたのだけれど、これから冬で状況がますますひどくなった場合に、アメリカを脱出して日本に帰るという選択肢はあったほうがいいなと思って、こんなときだけど行ってきました。
本来は、日本領事館でのパスポート交付は申請から約1週間かかるけれど、遠隔地から出向く場合は同日発行してくれるということで、サンフランシスコ領事館に電話予約をして。午前10時、領事館の窓口が空いて最初の予約で、その日の午後2時過ぎに受け取ってベガスに帰ることができました。
ということで、もうすぐ4ヶ月になる赤ちゃんと飛行機でプチトリップに出たので、今回学んだことを含めて、旅行時のティップスを少し紹介したいと思います。飛行機で旅をするときのティップスについては、2019年3月に公開したエピソード5でも取り上げたので良かったら参照してみてください。
まず、そもそもの話、コロナ禍に飛行機で旅することはどうなのか。密閉された空間なので、空気が循環することで感染リスクが高いんじゃないかっていう不安があるよね。
これについて、米国国防総省が最近発表した調査に触れたCNNの記事によると、機内で空気感染する可能性は低くて心配はないそうです。ダミーを使って実験したところ、ウィルスに感染しているマスクをつけた人が咳をした場合、その微粒子はすぐに換気システムに吸い込まれて行ったと。なので、微粒子が周囲の表面に付着したり、近くに座っている人の空気まで届くことはないそうです。
この結果は、以前に行われた調査を裏付けるものだったということでほっとする内容。ただ、あくまで空気感染についての実験なので、機内のトイレとか飛沫が直接どこかにかかった場合、その表面からの感染ルートは調査対象ではない、とのこと。また当然マスクを着用した場合の結果です。
今は空港でも機内でもマスクは常時ONが義務付けられているので、機内で飲み食いする短時間だけマスクを外してもいいよと言われました。
では、ここから飛行機で旅行する際の豆知識?を含むティップスです。あくまで今回個人的に体験したことがベースなので、旅行のタイミングとか状況によって参考になる程度は違うはず。航空会社とか、その時乗る機体によっても違うと思うので事前に調べてくださいまし。
1.赤ちゃん用のミルクや離乳食は量にかかわらず持ち込み可
セキュリティチェックのところで本来水や液体は取り押さえられちゃうけれど、赤ちゃん用のミルクとか離乳食は例外。もちろん箱いっぱいにとかは無理だろうけど、赤ちゃん用なら本来の100ml以下という基準を超えても大丈夫です。
ただ、荷物チェックのコンべーヤーに乗せる前に出して、担当の人に渡せば。今回はデイトリップだし、うちは完母なので万が一のためにready to feedっていう液体状の粉ミルクを2本だけ持って行ってて、でもそれはバッグに入れたままで何も言われなかった。コロナでやたらに触らないようにしてるのかな。
2. 機内ソーシャルディスタンスは横並びのみ
行き帰りとも、機内のソーシャルディスタンスはなかったです。廊下を挟んだ隣の席にも、前席にも人は座ってました。後ろにもいたはず。空いてるなら乗客を二列ごとに座らせるとかできそうなものだけど、今は機内を普段より念入りに消毒とかして時間がかかるし、乗客がまとまって座ってる方がいいのかな。
今回調べてみたら、機内でのソーシャルディスタンスは真ん中の席を開けて人を座らせるってことみたいです。つまり、三人がけの席がある場合、真ん中は空席にする。今回のフライトはどちらも飛行機が小さくて一人がけまたは二人がけだったので。あくまで横並びのソーシャルディスタンスで、前後は関係ないっぽい。
The Points Guyというサイトによると、真ん中を開けるソーシャルディスタンスをやっていない航空会社は、メジャーなところだと、アメリカン航空、JetBlue、Unitedらしい。デルタ、ハワイアン、SouthWestはやっていて、ただSouthWestは12月1日までのソーシャルディスタンスらしいです。
ちなみにアメリカン航空が機内のソーシャルディスタンスをやめて満席が可能な状態にするって発表したのは今年の7月頭。もし、フライトが満席の場合は、より空いているフライトに無料で変更したり、搭乗した後に同じエリア内(ビジネス、エコノミー)で空いている席に移動することができるとのことです。
3. 飛行機の一人がけの席には赤ちゃんとは座れない?
今回帰りの飛行機の時間は通勤ラッシュの時間帯で、コロナがあるとはいえ、木曜で週終わりが近づいていてベガスに週末に向けて繰り出そうぜ!みたいな人たちもいるかもと思い、人混みを少しでも避けるためにプライベートターミナルから乗る小型飛行機(乗客は30人くらい?)に乗りました。
で、膝に赤ちゃんがいます、これはlap infant って言うんだけど、と申告した上でサイトで席を予約しようとしてたのね。で、隣に人が座らない一人がけのシートを選ぼうとしたら選べなくて。
航空会社に電話したら、一人がけの席には緊急時の酸素マスクが一人分しかないんだって。万が一何かあった場合のことを考えて、lap infantがいる場合は、最低でも2人がけの席に座らなくちゃいけないそうです。初めて知った。
行きの飛行機はアラスカエアラインだったんだけれど、こっちは一人がけの席をオンラインで選べたけど、空港で印刷してもらったチケットの座席を見たら二人がけの席に変更されてました。大人一人分のチケットしか買っていなかったけれど、2人席にしてくれて、隣は空席なので気遣いがうれしかったです。これは友人も、アラスカエアラインはlap infantがいる場合はそうしてくれるよって言ってたので。ただコロナがあるからの配慮じゃないかとは思うので、期間限定かもしれないです。
まあ、席が空いていれば移動させてくれる可能性は大いにあると思うので、普段でもゲートについたらカウンターの人に相談して損することはないと思う。
4. Lap infantの数は大人一人につき、子一人
これは物理的にそうだよなって感じだけど、一人で2歳以下の子ども2人と日本に一時帰国するみたいなシナリオの場合、膝に座るのが一人、もう一人には座席を購入する必要があります。ただ、この場合も、さっき話した酸素マスクの関係で2人がけの席だと酸素マスクが一つ足りなくなっちゃうので、3人がけの席に座る必要があることになるよね。
と思って調べていたら、酸素マスクの数の関係で、飛行機の多くは、一列につきlap infantは一人までとするところが多いみたいです。だからlap infantが2人以上いる場合、家族全員で横並びは難しいってことになるね。
そもそも、lap infantというのは2歳になるまでの赤ちゃんのことをさすので、誕生日当日、2歳になった時点で子ども用の席を購入する必要があります。仮に、赤ちゃんの2歳の誕生日をバケーション中に迎える場合、行きは無料、帰りは子どもの席を購入するということに。という意味でも、赤ちゃんと旅行するなら2歳までがお得です。
5.アメリカの 国内旅行は出生証明書を提示
次男はアメリカのパスポートはこれから申請するし、今回はそもそも日本のパスポートを取得するための旅だったので、つまりパスポートは持っていません。アメリカ国内の旅行ではパスポートはいらなくて、なんらかID、一般的に免許証があればいいんだけど、それも赤ちゃんでないので、アメリカのbirth certifiacte、出生証明書を持って行きました。
でもね、不思議なことに一度も見せてって言われなかったです。これが国際便だったら絶対ID見せてとか言われると思うけど、これは配偶者に言わずに子どもを国外に連れ出しちゃうみたいなケースがあるかららしいんだけど。ということで、次男くんのIDを見せることはなかったです。
ただ、ネットで検索していると、IDとして出生証明書の提示を求める航空会社が多いとあったりするので、必ず持って行ったほうがいい。あと赤ちゃんが飛行機に乗れるのは生まれて14日間以降だそうだけれど、この時点では予防接種とかを受けられていないので、やっぱり3ヶ月とかになって最初の予防接種を受けた後が良いそうです。
わたしはちょうど免許をカリフォルニア州からネバダ州に書き換えているところだったので、グリーンカードをID代わりに見せました。
6. 隣の席が空席だった場合にはカーシート
隣の席が空席の場合、カーシートを持ち込むことができるそうです。カーシートは、FAA(アメリカ連邦航空局)が承認したものでないとダメ。ゲートで、隣が空席のところがあれば座らせてほしいと申し出て、席を移動できれば、赤ちゃんをカーシートに座らせてそれごと座席に置くことができると。ただ、カーシートを載せられるのは窓際の席だけです。
もし、隣が空席じゃなければ、カーシートはゲートで無料でチェックインすることができます。同様に空港のなかでストローラーで移動したい場合は、ゲートでチェックインすればOK。国際便だと空港についてからの移動が長かったりするので、ストローラーを持っていくのはあり。
7.おむつ替えができるトイレを確認
今回はフライトが1時間強と短かったので、できれば機内のトイレは使いたくないと思って、次男くんのオムツ替えは空港でやっちゃいました。でも長いフライトの場合は、どのトイレにオムツ替え台があるのかは把握しておいたほうが良いかも。
8. 離着陸時に授乳する
飛行機が離陸するときと着陸するときは気圧が変わるので、英語だと”pop your ears”っていうんだけど、唾を飲むでしょ。あれを赤ちゃんは自分ではできないので、授乳してあげるとミルクを飲み込む行為で勝手にそれができるのでよくて。
今回は着陸時にはしなかったけれど、これは忘れてて、だけど次男くんは特にぐずったりしなかったです。離陸時は授乳カバーを持ってきていたので授乳して。授乳じゃなくておしゃぶりでも同じ効果があるので、一度はおしゃぶりをくわえてました。
9.ストローラーは本当に必要?使うシーンを想像して
これは今回みたいなデイトリップに限られた話だけれど、結果的にストローラーを持っていかなくて正解でした。最初は、大人一人て荷物もあるし、ストローラー必須だろうって思ってたんだけれど、旦那と相談して、よくよく考えてみたらストローラーを使うのって空港でがほとんどだなってことになり。
なので、ストローラーを持っていくかを迷ったら、いつ使うのかっていう具体的なシーンを思い浮かべると良いかも。たしかに空港で30分くらい搭乗が始まるまで待ってて、座るエリアはけっこういっぱいでコロナがあるし近づきたくなかったので、ずっと立ったまま次男くんを抱っこ紐に入れてゆらゆらしてて、さらに荷物もあったのできつかったけれど、まあ死にはしない(笑)。コロナじゃなければ、混んでても席があるところに行ってせめて荷物だけ置くってことはできるし。
10.プロのハイヤー配車サービスが良き
子どもが生まれるまでは、空港からの移動はUberを使ったりしていたのだけれど、子どもが生まれてからは我が家はBlacklaneというハイヤー配車サービスを使ってます。
子どもがいなくても、Uberって少なくともLAX(ロサンゼルス国際空港)みたいな大きな空港だと専用の乗車エリアまでいかなきゃいけなかったり、空港内の渋滞で呼んでから30-40分かかったりするので、金銭的に可能ならBlacklaneみたいな専門のサービスを使うのがおすすめです。
あとは、子どもがいるとカーシートに乗せたいので、なおさら専門サービスを使う理由があって。空港からの移動とかだったら抱っこ紐に乗せてってのもなしじゃないけど、窮屈だし、赤ちゃんが嫌がるかもしれないし。Blacklaneは、この年齢の赤ちゃんがいるって予約の段階で伝えておくと、カーシートを乗せてくてくれます。インターナショナルなサービスだから、東京でも使えるし、前にヨーロッパでも使いました。もちろん北米の各地でも使えるはず。
そもそも運転手さんがプロなので運転も安心できるし、Uberなんかに比べて当たり前だけれどちゃんとした、きれいな車できてくれる。バゲッジクレームのところまで迎えにきてくれるので、今回も荷物があったし助かったし、あと飛行機の到着時間が前後してもチェックしててくれるので早めにきてくれるし、それで待たせることになった場合、最長1時間待ってくれるのでありがたい。
お値段は、今回の場合、一番安い乗車が116ドル、サンフランシスコから空港まではちょうど渋滞が始める頃だったのもあって約160ドル。安くないけれど、確かなサービスっていう安心感はあるので、ここぞというときはおすすめです。
ということで、今回のトンボ帰りトリップで得た豆知識&ティップスをお届けしました。