やっとわかった。育児ほど大変な仕事はないって。これまでのどんな辛い仕事も比にならない。
「子どもは体力があるうちに産んだほうがいい」ってみんながいうセリフ。そりゃなんでも体力があるうちがいいでしょくらいに考えていたけれど、いや、ほんと、こんなに体力(精神的にも肉体的にも)が問われるチャレンジはないね。
だって、2時間以上続けて寝られない(それが3ヶ月続く)なんてなかったし、身体がボロボロ(前置胎盤だったので帝王切開で産み、お腹には15cmほどの傷がしっかり)なこともなかったし、日中に自分以外の人の細かなスケジュール(授乳・遊び・昼寝のエンドレスループ)を管理するなんてこともなかったもの。
夜寝てくれるように
もうすぐ3ヶ月というところで、どうも昼寝にはかなり手こずっていて、抱いていないと寝てくれなかったり、やっと寝てくれたと思ったら20〜30分で起きてしまったりだけれど、数週間前から夜は授乳1回で済むようになってきた。
さらに、5日前からスリープトレーニング(日本でいう”ネントレ”)を始めたことで、いまでは18時半〜朝の6時までぐっすり寝てくれる。親孝行なベビちゃんに感謝。そもそもギャン泣きは初日だけで、2日目からはふひゃふにゃグズってはいるものの、気がつけば静かになってる。
毎度辛かった夜の寝かしつけ
これまでは、ベビを寝かしつけるのに授乳から数えて1〜1.5時間かかっていて、それが終わる頃にはわたしもバテて一緒に寝ちゃっていたけれど、いまはベビが寝てから少し自分の時間ができてこうしてブログを書けている。
そもそも、「今日は寝かしつけにどれだけかかるんだろう…」という不安が常に頭のなかにあった。多いときには、そっと寝かせては目を覚ましちゃうことを4回5回と繰り返して「眠いのになんで寝ないの?」とイライラしてしまうことも。
なかには2人揃って寝かしつけに参加する夫婦もいるのかもしれないけれど、うちは一緒に疲れちゃうのは意味がないから、なんでもどっちか一人が対応する方針。旦那さんはフルタイムで仕事をしているので、育児はほぼわたしが担当。
夜の寝かしつけ、夜の授乳と、暗い部屋のなかで(夜ですよ、寝る時間ですよってことがわかるようになるべく暗い状態を保つ)ベビちゃんと2人でいると、すごく心細くなる。外の世界から隔離されてるような、なんとも言えない不安な気持ちになる。
それに加えて腕が痺れてもう限界なんですってところまで抱っこを続けたり、おしゃぶりを落としてしまわないように(起きちゃうから)指一本をずっと添えていたり。それがいつ終わるのか毎度検討がつかないんだもの。
やっと楽しむ余裕がでてきた
赤ちゃんが生まれる前にたくさん本を読んだり、講習を受けたりしてできる限り準備をしたつもりでも、実態は想像をはるかに超えてた。
Instagramとか見ると、子どもとのキラキラな毎日を切り取った写真ばかりが投稿されているけれど、現実は全然違う。キラキラな日々や瞬間もあるけれど、目に見えないところにこそ、現実があるんだなって。
ここ最近、夜が安定してきたこと、あとベビちゃんが前より笑ってくれるようになったことで、気持ち的に前向きになれてきた。そして、ベビとの時間を楽しむ余裕が出てきた。
これまでは、ちゃんとできてるのかな?これでいいのかな?って不安ばかりが頭の中を占めていて、楽しむなんてできなかったから。子どもはあっという間に育っちゃうから、”enjoy every moment”(すべての瞬間を楽しんでね)ってみんな口を揃えていうけれど、”every moment”を楽しむなんて非現実的だと思う。
特に、育児の勝手がわからず、すべてにおいて手探りの頃は、楽しめない瞬間のほうが多かった。常に気持ちにモヤがかかってた。目の前のことに対する不安もあるし、自分の生活や人生が決定的に変わったということをすんなり受け入れられない部分もあって。
でも、周囲のママ友たちが”it gets better”(これから良くなるから)って励ましてくれてたのは、本当だった。これからベビがさらに反応して表情だけでもコミュニケーションがとれるようになったら、もっともっと楽しくなるはず。